内容説明
目先の利益や世論にとらわれ、伐る・伐らないの間で大きく揺れ動いてきた日本の森林。SDGs時代の今、百年、二百年の計をもって森林を持続的に管理することが求められる。そのためにはどうすればよいのか。理念から技術面までを体系的にまとめた一冊。
目次
第1部 森林管理の理念(経済性原理による森林管理の破綻;生態系の重視―環境倫理の視点から;人間のかかわりの重視―日本の自然思想から;環境倫理の新たな動き;SDGs時代の森林管理の7つの理念)
第2部 森林管理の技術(森林のゾーニング;人工林の見直し;真の生産性を求める;魅力ある林業へ;理解を広め担い手を育成する;私たちの自由と責任)
著者等紹介
山田容三[ヤマダヨウゾウ]
1957年3月生まれ。愛媛大学大学院農学研究科教授、森林環境管理学サブコース長。略歴:京都大学農学部林学科卒業後、1983年に京都大学大学院農学研究科林学専攻の修士課程を修了、その後、農学部附属北海道演習林に5年間勤務。1988年に森林総合研究所生産技術部労働科学研究室(つくば市)に異動。2000年に名古屋大学大学院生命農学研究科森林資源利用学研究分野に異動。2015年に愛媛大学に異動。研究歴:学生時代から林業技能者の歩行についての研究を始め、その労働負担からみた最適な道路整備の論文で1986年に京都大学農学博士号を授与される。森林総合研究所では心拍数計測を中心とした林業作業の労働負担の研究を続け、林業用モノレール利用による労働負担の軽減効果の研究で2000年に森林利用学会賞を授与される。また、その頃から普及し始めた高性能林業機械の操作性と疲労の研究を進める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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