内容説明
20世紀に世界を席巻したタバコ。本書は、19世紀末に近代的なシガレット産業がアメリカで誕生し、日本、中国、アフリカなどを巻き込んで世界に広がった過程をあとづける。そして、世界のタバコ消費の4割を占める中国における農業・産業・政策の現状を解明する。
目次
シガレットの世紀
第1部 タバコ産業の世界的潮流(タバコの生産プロセス;タバコ産業の現代史―BATが世界に与えた影響;タバコ課税の世界的潮流と中国の税制改革;タバコと健康の政治)
第2部 現代中国のシガレット産業と葉タバコ農業(計画経済体制下のタバコ産業;シガレット産業の成長と「計画」の難航;2000年代以降のシガレット産業の再編と競争;葉タバコ産地の変遷;救貧作物としての葉タバコ―雲南省を中心に;葉タバコ農業の大規模化)
著者等紹介
丸川知雄[マルカワトモオ]
東京大学社会科学研究所教授。1987年東京大学経済学部卒業。専門は、中国経済
李海訓[リカイクン]
東京経済大学経済学部准教授。博士(経済学)。専門は、農業経済学
徐一睿[ジョイチエイ]
専修大学経済学部教授。博士(経済学)。専門は、財政学、中国経済論
河野正[コウノタダシ]
東京大学社会科学研究所助教。博士(文学)。専門は、現代中国農村社会史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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