目次
シリーズ序 フードシステム研究の対象と方法(フードシステム研究の構造論的アプローチ―フードシステムの存続、関係者の共存;フードシステムの垂直的調整―価格形成システム;フードシステムの垂直的調整-品質調整システム)
第1部 フードシステムの構造のコモディティ分析(伝統産品:梅干しのフードシステム―「空間構造」に着目して;大かぶと千枚漬のフードシステム―伝統地域産品の供給体制とその課題;コーヒーのグローバル・フードシステムにおける価格・品質形成の仕組み―「キリマンジャロ」のフェアトレードの意義と課題;日本向け台湾産愛文マンゴーのフードシステム―F農産物輸出会社を中心とする取引経路とマージン)
第2部 価格形成―交渉はどう行われるか(牛乳価格と酪農家の疲弊―小売業者の低価格販売・消費者の価格判断・市場のパワーバランス;生協産直における価格形成方法の実態―京都生協と生活クラブの産直牛乳取引を事例に;鶏卵市場における食品小売業者の市場支配力の推計;小売企業による牛乳の買手市場支配力と価格伝達―推測的変動による不完全競争市場への接近;フードシステムにおける市場支配力・垂直的関係と農協)
第3部 品質調整―調整はどう行われるか(フードシステムにおける品質調整の課題と調整の枠組み―コンヴァンシオン理論のアプローチを借りて;地域ブランドの品質規定における正当化の論理―賀茂なすの伝統産地と新興産地を事例として;伝統性・地域性をもつ食品の品質調整-千枚漬原料・大かぶを事例に;食品選択と食農システムの未来―食農システムの調整と心理的行動、制度の役割)
著者等紹介
新山陽子[ニイヤマヨウコ]
1952年生まれ。1985年、京都大学大学院農学研究科博士課程修了。2017年まで京都大学農学研究科教授。立命館大学食マネジメント学部教授、京都大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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