出版社内容情報
地域の自然や生態系、生物多様性を活かした復興は可能なはず。しかしこの甚大な被害を前に耳を傾ける人がいるのか。とまどいながら被災地に入った生態学者と仲間たちが現場で出会ったのは……。各地の経験から「海と田んぼからのグリーン復興」の可能性を探る。
中静透[ナカシズカトオル]
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河田雅圭[カワタマサカド]
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今井麻希子[イマイマキコ]
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岸上祐子[キシカミユウコ]
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内容説明
地域の自然や生態系、生物多様性を活かした復興は可能なはず。しかしこの甚大な被害を前に耳を傾ける人がいるのか。とまどいながら被災地に入った生態学者と仲間たちが現場で出会ったのは…。各地の経験から「海と田んぼからのグリーン復興」の可能性を探る。
目次
序 生物多様性は復興に必要である
1 山と海のつながりが町を復活させる―南三陸町のチャレンジ(山から海までをコントロールできる町;山と海をつなぎ、海と山をつなぐ;新たな価値を得て持続可能な産業へ―インタビューから見る南三陸町の復興)
2 松島湾のめぐみが復興を支える―浦戸諸島の自然に生きる(自然と伝統の継承;小さな試みがもたらす持続性―インタビューから見る浦戸諸島の復興)
3 グリーン復興の可能性を探る(生態系の活かし方;伝統農法が復興を速める―「ふゆみずたんぼ」が示した生物多様性の力;椿がつないだ復興への力と協働―前浜「椿の森プロジェクト」が目指した自然と伝承の共生;「ゆりりんの森」から―海岸林再生と市民活動;海岸の岩壁を世界的な観光資源にする―金華山をクライミングの聖地に)
4 防潮堤は必要なのか(揺れ動いた防潮堤に関する考え方;異なる立場から合意に至るには何が必要か―地域の宝物を認識する大谷海岸;蒲生に楽しい防災公園を提案した四七八日―仙台の高校生で考える防潮堤の会)
むすび 生物多様性や生態系は復興にどんな役割を果たしたか
著者等紹介
今井麻希子[イマイマキコ]
栃木県生まれ。国際基督教大学卒業。外資系企業で人事・企画・コンサルティングなどに従事。2010年生物多様性条約締約国会議にNGOとして参加。リオ+20以降SDGs策定プロセスに携わる。生物多様性やソーシャルをテーマとした執筆・編集を手がけるほか、現在はNVC(非暴力コミュニケーション)を基盤に、内的・外的葛藤を超え、心からの関係性をつくるコミュニケーションを伝えている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。