出版社内容情報
秋道智彌[アキミチトモヤ]
著・文・その他
内容説明
食をともにし、暮らしのなかへ溶け入ってこそ見える世界とは。フィールドで鍛えた生態人類学者の眼に、世界の食のジャングルはなにを見せてくれるのだろうか。
目次
1 食の冒険
2 スカトロジーの遍歴
3 蟲のグルメ
4 汁物と人類の食
5 生食と発酵食品
6 食のタブーとマナー
7 ウナギとナマズ
8 クジラとイヌ
おわりに 飽食と地球の未来
著者等紹介
秋道智彌[アキミチトモヤ]
1946年生まれ。京都府京都市出身。京都大学理学部動物学科卒。東京大学大学院理学系研究科人類学専攻博士課程修了。国立民族学博物館助手、助教授、教授、民族文化研究部長、総合地球環境学研究所教授、副所長を歴任。日本、東南アジア、オセアニアを中心に漁撈民を中心とした生態人類学的調査・研究活動を行っている。総合地球環境学研究所名誉教授、国立民族学博物館名誉教授。総合研究大学院大学名誉教授。専攻は生態人類学、海洋民族学、民族生物学。2016年に開館した山梨県立富士山世界遺産センターの所長も務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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noko
3
世界の食文化を広く浅く解説している本。冒険とあるが、そこまでハードモードではなく、世界様々な食の雰囲気。さくらんぼの正しい食べ方が、面白かった。もし一枚の紙が添えてあったら、筒状にして片端を折り返し、種を入れる方法はスマートだ。なれずしに似た料理からの世界にある魚醤系調味料の話は、発酵学好きには楽しい話だった。食と切っても切れない関係のスカトロジーは、考古学や歴史の面から考察すると面白い。カブトガニ、ベトナム行った時、とても勧められたけど断ってよかった。小型のカブトガニにはフグと同じ毒があり、中毒がある。2024/06/23