出版社内容情報
油井美春[ユイミハル]
著・文・その他
内容説明
ヒンドゥーとムスリムの対立が時に暴動に発展、深刻な社会・政治問題となっているインド。近年、暴動の要因となる住民間の対立を早期発見し、警察と住民の連携によって解決する取り組みが見られる。本書では7つの事例を比較検討し、今後の拡充のために政策提言を行う。
目次
序章 宗教対立は予防できるのか?
第1章 コミュニティ・ポリシングによる宗教対立の予防
第2章 インドの警察が抱える問題点
第3章 住民参画型の成功―ムンバイー市のモハッラー・コミッティ・ムーブメント・トラストの事例
第4章 警察主導型の失敗―ビワンディー市のモハッラー・コミッティの事例
第5章 インド各地におけるコミュニティ・ポリシング活動の比較分析
終章 新たな共生の模索―コミュニティ・ポリシングの効果と展望
著者等紹介
油井美春[ユイミハル]
1979年生。神戸大学大学院国際文化学研究科博士後期課程修了。博士(学術)。日本学術振興会特別研究員(DC2)、広島大学大学院国際協力研究科特任助教を経て、人間文化研究機構総合人間文化研究推進センター研究員(広島大学現代インド研究センター特任助教)。専門は、政治学、南アジア地域研究、安全保障研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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