出版社内容情報
下田淳[シモダジュン]
宇都宮大学教育学部教授
内容説明
「民族」と「宗教」をキーワードに、独自の視点で描かれた世界文明史。「コア文明」は、移動民を媒介として新たな派生文明を作りだし、高等宗教をもたない文明はコア文明に呑み込まれていく。文明の様相・本質を理解し、近現代文明に生きる私たちの「あやうさ」を再考する。
目次
第1部 文明の誕生と謎(人類の誕生と拡散―「出アフリカ」から東西ユーラシア人へ;文明成立の転換点―道具の飛躍的発展と農耕の発明;古代最大の謎―シュメル人とは何者か)
第2部 文明の新たな定義「コア」(ユーラシアの「コア文明」―中東・中国・インド;アフリカとアメリカの「コア文明」―西アフリカ・メソアメリカ)
第3部 文明の媒介としての「移動民」(ユーラシア・コア文明と騎馬遊牧民―陸上の道を制した東ユーラシア人;インド洋交易とヨーロッパ―海上の道を制した西ユーラシア人)
第4部 文明と「高等宗教」(中東コアの「高等宗教」―ユダヤ・キリスト教からイスラムへ;インドコアの「高等宗教」―何でも呑み込むヒンドゥー教;中国コアの「高等宗教」―儒教・道教・仏教が混淆した中国教)
第5部 新しい「コア文明」ヨーロッパ(封建制社会とフランス革命―テクノロジーと資本主義の成立基盤;産業革命と近現代文明―テクノロジーと資本主義の一体化へ)
著者等紹介
下田淳[シモダジュン]
1960年埼玉県生まれ。1983年青山学院大学文学部卒業。1990年ドイツ・トーリア大学歴史学科退学。現在、宇都宮大学教育学部教授。専門はドイツ宗教史、博士(歴史学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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