出版社内容情報
石山俊[イシヤマシュン]
総合地球環境学研究所プロジェクト研究員
内容説明
サハラ砂漠南縁に広がるサーヘル地域。深刻な砂漠化が国際的関心事となっているこの地域にあって、とりわけ貧しいチャド共和国。かつてサハラ交易により繁栄したチャドが現在かかえる問題とは。「内陸国化」を軸に貧困・紛争・砂漠化の構造に切り込む。
目次
サーヘル内陸国チャドの諸問題とその捉え方
第1部 チャド盆地の地理・生業・文化(チャド盆地の自然環境;チャドの農牧漁業;チャドの人口分布・民族・文化)
第2部 サーヘル内陸国チャドの形成と近代政治経済史(サハラ交易とサハラ南縁のイスラーム文明形成;フランス領チャドの形成;フランス領チャドの植民地経営と独立後の経済;チャド独立後の政治紛争史)
第3部 サーヘル内陸国チャドの砂漠化と住民生活(サハラ南縁の気候変動と砂漠化;チャド湖南岸の住民生活と砂漠化;NGO「緑のサヘル」の砂漠化対処活動;改良カマドの実際の使用条件下での効率)
サーヘル内陸国チャドの貧困・紛争・砂漠化の構造
著者等紹介
石山俊[イシヤマシュン]
総合地球環境学研究所プロジェクト研究員。1965年東京都生まれ、東京農業大学農学部卒業、静岡大学大学院人文社会科学研究科修士課程修了、名古屋大学大学院博士後期課程満期退学。博士(文学)。専門は文化人類学、アフロ・ユーラシア乾燥地域研究、日本の農村研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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