地球研叢書
人は火山に何を見るのか―環境と記憶/歴史

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  • サイズ B6判/ページ数 198,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784812215081
  • NDC分類 369.31
  • Cコード C1036

内容説明

あの未曾有の震災から二〇年のあいだ災害をモチーフに書かれた文章を読み解き環境の“新しい学”の可能性を考える。

目次

ユクスキュル、アガンベン、アンソロポシーン―少し長めのまえがき
1 地震のあとのドキュメント
2 Homo narrans人は語る
3 森のなかで、都市のなかで、夢のなかで、記憶する
4 まだ見ぬ環境の“新しい学”へ
読むことの共同体―あとがきにかえて

著者等紹介

寺田匡宏[テラダマサヒロ]
総合地球環境学研究所研究高度化支援センター特任准教授。歴史学、記憶表現論。メタヒストリーの立場から歴史と記憶の関係や、歴史という人間中心の概念が環境という非‐人間を扱う概念とどう関係するかを研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬参仟縁

21
極限状態から見えるもの。アガンベンは、アウシュヴィッツで人間性が剥奪されたことを、見ること、見られることから論じた。人間とは、意識を持ち、主体性を持つ存在である(14頁)。歴史とは過去のほんの一部にすぎない。過去とは出来事の連なり。歴史は、語りえないものを語らせようとする行為(60頁)。記憶とは個々人の脳内の神経的な作用であるとはいえ、それが外部に表され、何らかの形象化を被ったとき、個々人を超えた、つながりが生み出される場合がある(92頁)。2015/11/14

AR読書記録

3
タイトルと「地球研叢書」というシリーズ名で、火山についての研究書を想像して読み始めてみたら、だいぶ違った。つか全然違った。叢書の他のタイトルを見れば、ある程度、科学的視点から、ヒトの暮らす、ヒトを含む生態系の存する環境としての地球を読み解くものかな、と思われるんだけれど、でもそのなかでこの本は多少異色というか、文化・思想・哲学方面からの思惟という面が濃厚(いやでもそうして総合的に捉えるべきものだろうけど、地球)。半分ブックガイドのような。というかブックガイドとして読んでしまった。色々読みたいものが増えた。2015/08/21

takao

1
ふむ2022/04/04

かみのけモツレク

0
切り口が鮮やか2016/07/13

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