内容説明
アルプスはその峻険なイメージに反し、古来よりさまざまな民族・言語・文化が行き交う地であった。アルプスを軸に交流するヨーロッパ諸地域とアルプス独自の事象を描き出す。
目次
第1部 人とモノ(川と湖と峠道―アルプスの政治史;スイスの戦争と平和―永世中立への長い道のり;工業化するスイス―チューリヒ農村の場合;スイス・アルプスへの旅―アルピニズム・鉄道・観光業)
第2部 思想と表象(アルプス世界のルネサンス―南と北のあいだ;宗教改革とカトリシズム―バロック文化の隆盛期まで;アルプス発の文明批判―ジャン=ジャック・ルソーの世界;ヨーロッパ世界のナショナリズムとアルプスの多民族国家;アルプス絵画―その曙からたそがれまで)
著者等紹介
踊共二[オドリトモジ]
武蔵大学人文学部教授。専門はスイス史、中近世ヨーロッパ史。1960年、福岡県生まれ。早稲田大学第一文学部で西洋史を学び、1991年に同大学大学院文学研究科博士課程を満期退学。2002年に博士(文学・早稲田大学)の学位を取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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