内容説明
日本人は自然に何を見てきたのか。どのような“ヴィジョン”にもとづき、いかなる“風景”を獲得してきたのか。“ヴィジョン”を手がかりに日本の“風景”を俯瞰する。
目次
生きられる風景とヴィジョン
古代祭祀の場―ヒモロキ・サカキ・イワサカ
古代の都城―計画都市とランドスケープの狭間で
古代の浄土と建築―宇治の風景と平等院の造営
中世禅院の山水と夢窓疎石―西芳寺と瑞泉寺
近世の離宮―修学院離宮における相伝の風景
近世の都市巡礼―京と江戸における札所巡り
近世の神社景観―三輪明神本社山「禁足地」の成立
近世‐近代の野と名所―嵯峨野の風景の生成と持続
近代の都市河川―「山紫水明」の風致と鴨川の整備
戦後の国土と都市―丹下健三による「見える化」の技法
住まいと故郷―現在を生きる「わたし」の場所
風景論の展開―構造と反構造のダイナミズム
著者等紹介
田路貴浩[タジタカヒロ]
京都大学大学院准教授。専門は建築論、建築設計
齋藤潮[サイトウウシオ]
東京工業大学大学院教授。専門は景観論、公共空間デザイン論
山口敬太[ヤマグチケイタ]
京都大学大学院助教。専門は都市形成史。おもな著作は「昭和初期の神戸背山における開発と風致保護」(『建築学会計画系論文集』77巻682号、2012、日本建築学会奨励賞)、「京都の古庭園における地形的囲繞の構成と眺望景観の特性」(『土木学会論文集D』65巻3号、2009、土木学会論文奨励賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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