中国の環境政策“南水北調”―水危機を克服できるのか

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中国の環境政策“南水北調”―水危機を克服できるのか

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  • サイズ B6判/ページ数 317,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784812213384
  • NDC分類 517
  • Cコード C1036

内容説明

本書が多くの箇所で言及しているのは、南水北調や北水南調といわれる大規模な自然改造計画の持つ問題点である。水資源の偏在する中国において、豊水域の水を欠水域に送るのは、ある意味では当然かもしれない。しかし、その送水のための大規模な工程建設がもたらす悪影響を等閑に付してメリットのみを強調する中央と地方の政府の体質は、実態の解明を通して明らかにしなければならない。移民問題や退耕還林などの生態環境回復のための政策の可否、人々の環境意識を向上させるための取り組み、河川管理のあり方など、21世紀初頭の中国が抱える水をめぐる環境問題を、黄河流域、河西回廊や新疆ウイグル自治区、長江流域、西南諸河など関連する地域にも焦点を当てて、考察する。

目次

中国の水資源と環境
黄河の断流―中国を震撼させた水危機の警鐘
黄河―全流域管理は可能か
河西回廊―沙漠に吸い込まれる内陸河川
新疆ウイグル自治区―中国西部開発の拠点で何が起こっているのか
中国西南地方―三大河川の源流域で何が起こっているか
淮河流域―大躍進運動から続く環境破壊
長江中下流域の湖沼―生態環境の回復と保全に向けて
中国の用水権―現状と課題
中国の環境教育―水問題解決の手だてとなりうるのか
南水北調政策の検証―中国の水危機を救うのか〔ほか〕

著者等紹介

小林善文[コバヤシヨシフミ]
1948年兵庫県生まれ。1971年京都大学文学部卒業。1983年京都大学大学院文学研究科博士後期課程東洋史学専攻学修。博士(文学)(京都大学)。現在、神戸女子大学文学部教授。2007、2008年京都大学人文科学研究所特任教授。専門は中国水環境論、中国近現代教育史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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