内容説明
尖閣、竹島、北方領土、沖縄…。日本外交の不手際が目立つ。幕末の開国以来、日本がどのような外交を展開してきたのか。成功あり、失敗もあった。具体的で豊富な例を提示した本書に解決のヒントがある。外交下手は歴史に学べ。
目次
第1部 開国と文明国標準(江戸時代は理想郷?―内向きの日本;クジラを捕りたい!―ペリー来航の背景 ほか)
第2部 一等国への道(他策なかりしを信ぜんと欲す―帝国主義の世界;大英帝国の番犬―日英同盟の意味 ほか)
第3部 国際協調はなぜ失敗したか(新しい外交方針―イラク戦争の起源;ワシントン体制―旧外交と新外交のはざまで ほか)
第4部 敗戦と2度目の開国(オーストラリアのホンネ―親善外交の限界;決められない政治の結末―日中全面戦争へ ほか)
第5部 経済大国への道(軍服をスーツにかえて―賠償と経済進出;ゴジラ出現!―反核・反米・ナショナリズム ほか)
著者等紹介
酒井一臣[サカイカズオミ]
1973年岡山県生まれ。2003年大阪大学大学院文学研究科文化形態論専攻修了、博士(文学)。2010年大平正芳記念賞を受賞。現在、京都橘大学文学部歴史学科助教(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とある本棚
7
幕末から1990年までの日本外交史を簡潔かつ平易に振り返る本。著者の高校での授業がもとになっていると書かれているとおり、高校の日本史の延長線上で日本外交史への導入とつながる内容である。個人的に理解が手薄な明治時代を学ぶ上で参考になった。参考文献が豊富に記載されており、ブックリストとしても有益。折に触れて読み返したい。2022/10/24
ぶ~まっくす
2
昨年末から今年初めにかけて中学受験する息子といっしょに歴史を勉強してた時幕末から明治維新にかけて興味を持ったので借りてみた。本の表紙の岩倉具視使節団の写真は我が家にとって忘れられない写真になった。2013/05/30
ゆうな
1
日中国交正常化問題を知りたくて、図書館で借りました。初心者ように、本の構成もよく練られたものですが、何より一文一文が端的でわかりやすい!日中国交正常化問題以外にもいろいろ読みました。2014/09/27
kwmr_
0
幕末から現代までの日本の外交の歴史が勉強できる入門書。一つのテーマが4ページに纏められているので分かりやすい。また、さらに勉強したい人向けに1テーマに1冊の参考文献があるのも良い。現代史って、歴史の授業では時間切れで勉強できなったから面白かった。日本人気質は江戸時代から変わっていない事もよく分かる。2013/08/19
ままま
0
復習になる、流れがわかる。また読み返したい。2018/07/06