内容説明
私たちはいつから世代を「出生年」で考えるようになったのか。世代をめぐる思考の変容をたどり、生権力の論理と欲望をあばく「世代の系譜学」の実験。
目次
「ライフステージ」から「コーホート」へ
第1部 理論的省察(ドイツ世代論概観;現代ドイツ世代論とそのアポリア―青年主義とコーホート)
第2部 統計的まなざしの展開(教養人、この非政治的なるもの―ドイツ教養理念と第一次世界大戦;統計的まなざしの展開と変容―統計グラフをめぐる知の相克;“民族老化”の系譜―ヴァイマル期の人口言説と高齢者問題)
第3部 二〇世紀型世代形象の成立(ドイツ青年神話と“青年ならざるもの”―その変貌の軌跡;“戦争体験”をめぐる抗争と世代形象の変容―戦争文学と「銃後」の反抗)
世代とコーホート
著者等紹介
村上宏昭[ムラカミヒロアキ]
1977年生まれ。2009年、関西大学大学院文学研究科史学専攻修了。博士(文学)。現在、日本学術振興会特別研究員(PD)。専攻はドイツ現代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。