内容説明
適切な資源配分と環境保全の実現に市場メカニズムは有効か?具体的事例とその成功/失敗の理由を経済学的に説明。どんなケースにも対応できる応用力を身につける。
目次
第1部 資源の適正配分と環境保全―市場は有効か(電力・エネルギー―市場メカニズムを生かした政策推進;レアメタル―先物市場とその役割;食料資源と水環境―農業における水質汚染をどう解決するか;水産資源―漁業者のインセンティブを生かした管理手法;森林資源―国内林業をどう制度設計するか;森林資源とREDD―排出量取引市場を活用した森林保全政策;クリーンテック―環境技術への投資)
第2部 非市場的なモノへの市場の解決法(生物多様性―保全において市場メカニズムをどう活用するか;廃棄物管理―市場メカニズムを生かした管理手法;二酸化炭素―排出権取引の可能性;外来種の管理―市場メカニズムを生かした管理は可能か)
第3部 社会基盤となる制度設計(貿易と自給率―市場メカニズムから農業を見る;都市計画―社会システムの変更による環境配慮型都市への移行;開発権―持続可能な開発をめざした鉱業権;水利権―市場メカニズムを生かした効率的配分;研究開発―インセンティブを引き出す経済的手法)
著者等紹介
馬奈木俊介[マナギシュンスケ]
九州大学大学院工学研究科修士課程修了。ロードアイランド大学大学院博士課程修了(Ph.D.(経済学博士))。サウスカロライナ州立大学講師、横浜国立大学准教授などを経て、東北大学大学院環境科学研究科准教授。東京大学公共政策大学院特任准教授、地球環境戦略研究機関フェロー、経済産業研究所ファカルティフェローを兼任。学術誌「Environmental Economics and Policy Studies」共同編集長、「Resource and Energy Economics」編集委員、IPCC代表執筆者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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