内容説明
ウジャマー社会主義の破綻から経済自由化へと向かい、独立50周年を迎えるタンザニア。「移ろいゆく国家」に生きる民衆にとって「国」とは、そして「援助」とはいったいどんなものなのか。歴史研究でアフリカへ渡り日本とタンザニアを繋ぐ会社を立ち上げた著者が、26年におよぶ暮らしのなかからタンザニア社会を描き出す。
目次
序章 タンザニアに生きる―「内側から照らす」意味
第1章 歴史と遺産
第2章 社会主義の夢と現実
第3章 経済の自由化
第4章 政治の自由化
第5章 人びとと暮らし
第6章 自然と文化
著者等紹介
根本利通[ネモトトシミチ]
1953年東京都生まれ。1978年京都大学文学部史学科卒業。1984年ダルエスサラーム大学大学院文社会学部修士課程留学(中退)。1999年~現在、ダルエスサラームで旅行社経営。主要な関心は、東アフリカ海岸から見たインド洋交易史
辻村英之[ツジムラヒデユキ]
1967年生まれ。京都大学大学院農学研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
255
著者の根本利通氏は、1975年に初めてタンザニアを訪れ、1984年から執筆時(2011年)まで、27年間にわたってダルエスサラームに居住し、様々な活動を行ってきた。現在は旅行社を経営し、人々の暮らす普通のタンザニアを知るための滞在等を企画し、またタンザニアの人たちを日本に招いたりもしている。本書はタンザニアを内から多角的に語っているのだが、とりわけタンザニアの現代史と、現在の状況が実感を持って詳述されており、タンザニアの入門書としては最適の一書である。ここにあるのは、今を生きるアフリカの姿であり、⇒ 2024/11/21
印度 洋一郎
5
東アフリカの国タンザニア在住(足掛け数十年)の研究者が、社会、政治、経済などについて書いたコラムをまとめたもの。とにかく、タンザニアの話なんかはなかなか目にする機会も無いし、そうなのかと思う話ばかり。独立後目指した平等な社会主義が頓挫し、自由化された経済も格差を拡大させ、政官界の汚職は無くならないが、この国を愛する故に苦い現実を見つめなければならない葛藤も文に滲む。ドキュメンタリー「ダーウィンの悲劇」については、ヨーロッパ人の「偏見」があるという事で、熱心にその内容に異議を唱えているのが印象的だった。2015/08/05
ハマザキカク
0
長年書いていた手記みたいなものをまとめたものなので、リアルタイムではない話も。2015/08/30
-
- 電子書籍
- 超弩級チート悪役令嬢の華麗なる復讐譚 …
-
- 電子書籍
- 第173話 生徒のために② コルクスタ…
-
- 電子書籍
- 異世界最強の大魔王、転生し冒険者になる…
-
- 電子書籍
- セックス依存症になりました。 分冊版 …