内容説明
医療技術の進歩によって、産科医療現場では新しい倫理問題が生じている。いのちの選択をめぐって葛藤する患者を前に、医療者がすべきことは何か?今求められている、合意に基づく意思決定の方法。
目次
第1部 生殖の技術と制度(生殖と医療―産科医療現場でいま何が起きているのか;生殖にかかわる診断技術;生殖補助医療技術―不妊治療と配偶者間の生殖医療;非配偶者間における生殖医療―人工授精・体外受精・代理母をめぐる法的・倫理的問題;産科医療制度―産科医不足の改善と医療訴訟を減らすための制度とは)
第2部 医療の法・倫理と意思決定(医療の倫理と法;生殖医療と患者の自律;産科医療の合意形成;医療紛争の回避と解決;医療にかかわる倫理の研究)
著者等紹介
吉武久美子[ヨシタケクミコ]
順天堂大学医療看護学部准教授。1967年生まれ。1999年、千葉大学看護学部卒業。2002年、日本赤十字看護大学大学院看護学研究科修士課程修了。2006年、東京工業大学大学院社会理工学研究科博士課程修了。博士(学術、東京工業大学、2006年)。2006年、(社)日本看護協会政策企画部に勤務、(財)日本訪問看護振興財団主任研究員。2007年、新潟県立看護大学准教授を経て、現職。東京工業大学非常勤講師。保健師・助産師・看護師の臨床経験をもとに現在、看護倫理、生命倫理、母性看護学、助産学、合意形成学の教育・研究に従事するとともに、医療職を対象とした倫理研修も実践している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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