内容説明
アフリカ各地=バンコク・香港・広州間を往来する人とモノの動きを渾身のフィールドワークで追いかける。国際統計に表れないもうひとつのグローバリゼーション。
目次
1部 アジアで出会ったタンザニア人(タンザニアから来た交易人たち;タンザニアという国;タンザニア=アジア交易が成り立つ条件;タイで出会ったタンザニア人定住者;香港で出会ったタンザニア人定住者;広州で出会ったタンザニア人定住者;アジア=アフリカ交易の位置)
2部 アフリカ諸国で出会ったタンザニア人(タンザニアのマーケットを訪ねて;ザンビアのマーケットを訪ねて;マラウィのマーケットを訪ねて;ニャキュウサ青年の国境での交易;タンザニア内の交易;人の移動に注目して)
著者等紹介
栗田和明[クリタカズアキ]
立教大学教授。理学博士。静岡市生まれ。1983年からタンザニアで文化人類学の調査を続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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渡邊利道
3
タンザニアの交易商人について広く取材してまとめた本。第一部がアジア(タイ、香港、広州)、第二部がアフリカ。大まかな歴史の流れを背景に、具体的な交易商人たちの短いライフヒストリーと、全体の商品や資本の流れを概観するパートからなる。あっさりした内容だったがなかなか面白かった。もっとも、こういう本にありがちだが情報が既に古くなってしまっているらしい。2020/08/01
NN
0
面白い。タイ・広州・香港etc 国際的な交易を行うタンザニア人をおったルポ。文化人類学者である著者が詳細な聞き取り調査を行っており、彼らの商売の実態がよくわかる。こんなにも世界的にビジネスが行われてると知らなかったので驚き、そしてとても興味深い。2014/05/04