内容説明
アメリカ・モデルに内蔵される社会的階段の出発点に届くための「補助階段」として就労支援が福祉政策の軸となる。バージニア州やカリフォルニア州、マサチューセッツ州の実態研究を通して、アメリカ・モデルの構造的な特質(民間活用と分権的「小さな政府」)が、福祉政策においてもっとも特徴的に現れていることを示す。アメリカ・モデルからの逸脱と復帰支援。
目次
序章 アメリカ・モデル福祉国家の本質
第1章 アメリカの1990年代の福祉再編―1995年バージニア州福祉改革と1996年連邦福祉改革
第2章 カリフォルニア州の福祉改革―ワークフェアの二つのモデルの競合と帰結
第3章 カリフォルニア州のコミュニティ・カレッジにおける職業訓練プログラム―福祉受給者向けプログラムを中心に
第4章 アメリカの雇用税額控除―福祉改革の視点から
第5章 WICプログラム
第6章 アメリカの低所得者向け住宅開発プロジェクト―サンフランシスコ・ベイアリアにおける非営利組織と政府の役割
著者等紹介
渋谷博史[シブヤヒロシ]
1949年生まれ。現在、東京大学社会科学研究所教授
中浜隆[ナカハマタカシ]
1959年生まれ。現在、小樽商科大学商学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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