内容説明
人間にとって、「水辺」とは何か?「景観」という切り口からまったく新しい文化論を展開。日常生活と異界との境界を軸に、新石器化と現代化の時代における水辺の景観形成とその変容を分析する。
目次
景観と歴史―環境問題の新たな認識へ向けて
第1部 生活の表象としての景観(景観の選択から景観の創出へ―琵琶湖周辺地域における新石器化の過程;コメ倉―水稲文化のランドマーク;水辺の生業が織りなす「重要文化的景観」―「里湖」としての琵琶湖岸内湖をめぐって;山間部河川流域の集落景観―飛騨の縄文遺跡にみる「谷指向型」景観と「盆地指向型」景観)
第2部 異界との境界としての景観(なぜ貝塚は消え去ったのか―移動する世界の中心;寺辺殺生禁断試論―宗教的戒律のつくる景観;鯉からみる日本の景観―異界とこの世をつなぐメッセンジャー;カワウソの精はなぜ消えたのか―六朝志怪小説から見た水辺の景観)
著者等紹介
内山純蔵[ウチヤマジュンゾウ]
現職:総合地球環境学研究所准教授。専門:環境考古学・景観論
リンドストロム,カティ[リンドストロム,カティ][Lindstr¨om,Kati]
現職:タルト大学哲学記号論研究所記号論学科研究員。専門:景観論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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