目次
第1章 日本のユダヤ人論議
第2章 「上海ゲットー」
第3章 「上海無国籍避難民処理事務所」と日本の反ユダヤ主義団体「国際政経学会」
第4章 「上海ゲットー」への囲い込み―「パスシステム」
第5章 戦時上海の保甲制度とユダヤ人自警団―「フォーリン・パオ・チア」
第6章 ロシア系ユダヤ人の管理システム―「サクラSACRA」
終章 上海治安対策の一環としての「上海ゲットー」
著者等紹介
関根真保[セキネマホ]
昭和47年(1972年)、群馬県に生まれる。京都大学人間・環境学研究科博士課程修了、博士(人間・環境学)。現在、京都大学非常勤講師。専門はユダヤ離散史、中国近現代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Nobuko Hashimoto
22
2023年夏、プラハのユダヤ人地区の博物館に日本語で書かれた証明書が展示してあった。よく見ると上海の「無国籍避難民処理事務所」の発行したもの。いったいどういうものかを確認したくて本書を読む。上海に設けられた通称「ユダヤ人ゲットー」の設置の背景や関係者らの思想や動向、ゲットーの管理体制などを現地の公文書や新聞などにより明らかにしている。で、くだんの証明書についてはブログに写真つきで簡単に説明。https://chekosan.exblog.jp/33804003/2024/05/12