出版社内容情報
近代日本の観衆を取り巻く刑法の正当性を保障する装置がどのような過程・要因でどのように変化したのかを考察し、理論モデルを精緻化する。
内容説明
司法への市民参加あるいは犯罪報道のあり方という視点を新たに加えながら、犯罪と刑事司法についての理論モデルを再構築する。観衆という新たな司法的要素に着目した意欲作。
目次
序章 刑事司法を構成する三つの役割
第1章 逸脱と統制の社会学理論
第2章 刑罰をめぐる第三者の問題―エミール・デュルケムとミシェル・フーコーの理論を手がかりに
第3章 封建的刑事司法と観衆
第4章 公開刑廃止の社会的要因
第5章 公開裁判および犯罪報道成立の社会的要因
第6章 新聞における犯罪の表象
終章 近代的刑事司法における観衆の構造および機能
著者等紹介
松永寛明[マツナガヒロアキ]
1973年生まれ。2004年大阪市立大学大学院文学研究科後期博士課程社会学専攻修了、日本学術振興会特別研究員(PD)。現在、佛教大学社会学部専任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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