出版社内容情報
ナチス政権発足によって、崩壊の道をたどった近代国家―ヴァイマル共和国の秘めていた可能性に光をあて、再評価を試みる。
内容説明
本書は、ヴァイマル共和国の歴史を、新しい視点から再検討しようとするものである。
目次
ヴァイマル共和国研究史―「ナチズムと近代の相克」の視点から
第1部 「国民国家」ヴァイマルの実相(国民国家・地域・マイノリティ;民族自決とマイノリティ―戦間期中欧民族問題の原点;フォルクと青年―マイノリティ問題とドイツ青年運動)
第2部 ヴァイマル・モデルネの展開(「モデルネ」のコンテクスト―バウハウスをめぐって;ヴァイマル・モデルネをめぐる相克―都市ヴァイマルを事例として;「医の既存世界」に対抗する社会主義医師協会―「全保健制度の社会化」と反ナチズム)
第3部 ヴァイマルの危機と反ファシズム(暴力・街頭・抵抗;共和国救済の最後の選択肢?―シュライヒャー内閣の国家非常事態計画再考;ヴァイマルの残照―反ナチ抵抗運動の戦後ドイツ・ヨーロッパ構想)
著者等紹介
田村栄子[タムラエイコ]
1942年生まれ。所属:(2007年3月まで)佐賀大学文化教育学部
星乃治彦[ホシノハルヒコ]
1955年生まれ。所属:福岡大学人文学部(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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