アメリカの政治と科学―ゆがめられる「真実」

アメリカの政治と科学―ゆがめられる「真実」

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  • サイズ A5判/ページ数 301,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784812207093
  • NDC分類 502.53
  • Cコード C3031

内容説明

これまで地球温暖化対策に否定的であったブッシュ政権が、中間選挙での敗北によっていよいよ舵を切った。それは、「政治的判断」によって「科学的事実」が大きく左右されることの証でもある。「科学者」もまた「政治的」であることからは逃れられないことは、本書の存在そのものが物語っている。日本人はこの現実をどううけとめるべきか。われわれはすでに傍観者ではない。

目次

第1章 科学の危険な政治化
第2章 科学技術に対する政治的規制が生む腐敗
第3章 科学と公共政策
第4章 内分泌かく乱物質
第5章 がん予防と環境化学物質の混乱
第6章 原子力
第7章 科学かそれとも政治的科学か?―気候の多様化と変動の影響の可能性に対する米国としての評価を考える
第8章 エージェント・オレンジとダイオキシンの政治化された科学
第9章 スウェーデンの化学物質規制における科学と政治
第10章 事前警戒原則はいかに病死者を増やしたか―DDTの使用禁止とマラリアの復活
第11章 レヴェル博士とゴア元副大統領の場合―科学に対する政治的抑圧の企て

著者等紹介

ガフ,マイケル[ガフ,マイケル][Gough,Michael]
コンサルタントであり、グリンネル大学で学士を取得、ブラウン大学において生物学で博士号を得た。ミシガン大学、ベイラー医科大学およびニューヨーク州ストーニーブルックのニューヨーク州立大学で一〇年間、さらに、国立衛生研究所で二年間、学問的な経験を積んだ後、1977年に議会の技術評価局(OTA)に勤めた。1980年代初頭、議会がOTAに課した、原爆実験に従事した退役軍人のがんおよびベトナム戦争に従軍した退役軍人の健康についての執行部門研究を監督。ベトナム戦争において使用された除草剤の健康に対する影響の可能性について退役軍人者(VA)の諮問委員会、およびベトナム戦争においてエージェント・オレンジを撤布した空軍兵士の健康についての米国空軍の研究について勧告する保健福祉者(DHHS)の委員会の議長を務めた。1995年に環境保護庁(EPA)の行ったダイオキシンの再評価を評価するEPAの科学諮問会議の委員会のメンバー。リスク分析学会の特別会員であり、2001~2002年には国際毒物学・薬学規制協会の会長を務める

菅原努[スガハラツトム]
1921年生まれ。京都大学医学部、大阪大学理学部卒業。京都大学医学部長、放射線生物研究センター長、国立京都病院長などを歴任。専門は放射線基礎医学。財団法人慢性疾患・リハビリテイション研究振興財団理事長、京大名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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