目次
第1章 変化する世界
第2章 一つの大気
第3章 一つの経済
第4章 一つの法
第5章 一つの共同体
第6章 よりよい世界?
著者等紹介
山内友三郎[ヤマウチトモサブロウ]
1933年生。京都大学文学部哲学科卒、哲学者。大阪教育大学名誉教授
樫則章[カタギノリアキ]
1956年生。大阪大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。大阪歯科大学歯学部助教授
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感想・レビュー
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関 峻之介
1
私たちが自分の行動を正当化しなければならない集団が部族であれば、私たちの道徳は部族主義的なものとなり、それが国家であれば、国家主義的なものとなるだろう。だが、コミュニケーションの革命がグローバルな聴衆をつくりだしたのなら、私たちは全世界に対して自分の行動を正当化する必要を感じるかもしれない。(p.16)2018/05/05
iwri
1
タイトル通り、グローバル化し、一つになりつつある世界の中での倫理的基準を、幾つかの領域での実例を通して語られる。シンガーの立場は、ラディカルにリベラルであり、功利主義的だと思う。例えば、シンガーのロールズ批判は目新しいものではないが、シンガーの立場をよくあらわしているように思える。シンガーの戦略には一定程度肯定できるが、しかし多くの人が功利主義的な選択ができるような前提を共有するための戦略も、必要ではないかと感じる。2010/07/19
おかえ
0
求めてた内容と違ったので、早々にギブアップ。やはり「ザ・功利主義者!」という感じで、あまり面白くない。2019/02/05