内容説明
フランス革命期ノルマンディー地方の首邑ルーアンにおいて公共空間はいかに変容したのか?社会的結合(ソシアビリテ)論の分析視角を援用しながら、政治文化史的に考察する。
目次
第1章 ルーアンの政治結社(クラブのメンバー;クラブの活動(一七九〇年七月―九三年八月)
クラブの活動(一七九三年九月―九四年七月;政治的ソシアビリテと「公共空間」)
第2章 政治結社のネットワークとフランス革命―パリ、ルーアン、オート=ノルマンディーの関係を中心に(ジャコバン=クラブのネットワーク;オート=ノルマンディーにおけるネットワークの成立(一七九〇年―九三年秋)
フランス革命と「フェデラリスム」
ネットワークの多元化とモンターニュ派の統制策(共和二年))
第3章 ルーアンにおける革命祭典の展開(アンシャン=レジームとの連続性(一七九〇―九一年)
革命的シンボルと市民の参加(一七九二年)
祭典の転換 急速な政治化と革命礼拝(一七九三年―共和二年冬)
管理された祭典と「ユートピア」の創造(共和二年春―夏))
第4章 ルーアンにおける革命祭典と政治結社(ルーアンにおける初期の革命祭典とクラブ(一七九〇年―九一年)
クラブによる政治文化の闘争(一七九二年)
クラブによる革命的文化変容(一七九三年)
政治文化の独裁(共和二年冬―夏のクラブと政治文化))
著者等紹介
竹中幸史[タケナカコウジ]
1970年神奈川県鎌倉市生まれ。1999年京都大学大学院文学研究科博士後期課程学修退学。京都大学博士(文学)。名古屋外国語大学外国語学部助教授
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