内容説明
本書では、ネイションとナショナリズムという、今日あらためて広く深い検討を要請されている問題に、教育社会史的な視点からの多様な論稿を集成した。ここでは一方ではネイションとナショナリズムについての歴史学的アプローチの可能性を、他方では、こうしたテーマに挑戦することを通じて教育社会史の可能性を、それぞれにおいて拡大・深化した。
目次
ネイションとナショナリズムの教育社会史―主題と問題群
第1部 近現代ドイツのネイションと教育(田園都市運動におけるナショナリズムの変容―ドイツ・ヘレラウの教育施設にみるナショナリズム;ワイマル期の「ネイション」とギムナジウム―ドイツ語授業によせて ほか)
第2部 マイノリティとネイションの教育(ライシテと宗教的マイノリティ―フランス第三共和政初期の教育改革とプロテスタント;移民と母語教育の条件―二〇世紀初頭フランス・ポーランド人炭坑移民の場合 ほか)
第3部 歴史教育とネイション(ジェントルマンの教養とシティズンシップ―イングランドの国民形成と歴史教育;スコットランド・ナショナリズムと歴史教育―一九~二〇世紀転換期を中心に ほか)
著者等紹介
望田幸男[モチダユキオ]
1931年生まれ。同志社大学名誉教授
橋本伸也[ハシモトノブヤ]
1959年生まれ。広島大学大学院教育学研究科助教授
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