内容説明
明治以降、西洋医学の導入とともに、わが国の医学・医療はからだとこころを切り離してしまった。心身医学はこのような反省を出発点としている。心身医学がわが国に導入され、やがて、わが国独自の医学・医療である心療内科が誕生した。心療内科は「心身相関」の医学・医療である。本巻は、このような考えが貫かれている。
目次
第1章 複雑系医学と心身医学からみた生体のダイナミズム
第2章 ストレスに対する神経伝達物質放出の特性
第3章 脳腸相関―脳だけでも腸だけでもない世界
第4章 温熱と生体のダイナミズム
第5章 医療とユーモア
第6章 生活習慣と免疫について
第7章 健康な加齢のための社会医学
著者等紹介
中井吉英[ナカイヨシヒデ]
1942年生れ。関西医科大学心療内科学教授
上田公介[ウエダコウスケ]
1945年生まれ。名古屋市立大学医学部臨床教授、名古屋市立東市民病院泌尿器科部長
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