内容説明
政治思想の歴史、現代の政治理論、政治と宗教という三つの視点から、二一世紀の規範理論を構築するための思想的および理論的基礎を探求。
目次
第1部 政治思想史の視点から(ヘレニズム精神と倫理―エピクロスの堕落と癒しの海;ルターにおける政治と倫理―トレルチ・テーゼに関連して;戦争と正義;ルソーにおける「権力への抵抗」;グローバリゼーションと市民社会―A・ファーガソン再考;罪業が完成した時代の政治の悲劇性―ルカーチにおける政治と倫理;権威の哲学的基礎づけ:素描―イブ・R・シモンの場合;R・ポランにおける政治と倫理)
第2部 政治理論の視点から(近代ヨーロッパ国家の両義的性格―オークショットの「偶然性」の政治学;分かち合いの自由、その共同的成就の有り‐がたさ;ロールズの政治的正義論―「秩序ある社会」のための一構想をめぐって;ラディカル・デモクラシーの政治思想―シャンタル・ムフにおける自由・差異・ヘゲモニー)
第3部 政治と宗教をめぐって(近代化と宗教倫理;マルクスと宗教倫理;「神なき世界」の政治と倫理―A.カミュの「反抗」再考;宗教、倫理、政治―一つの政治思想史的考察;最終講義「私の政治学50年」)
著者等紹介
千葉真[チバシン]
1949年生まれ。国際基督教大学教養学部教授
佐藤正志[サトウセイシ]
1948年生まれ。早稲田大学政治経済学部教授
飯島昇蔵[イイジマショウゾウ]
1951年生まれ。早稲田大学政治経済学部教授
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