内容説明
本書は、高等教育の新たな社会史の成果の上に立ってさらに積み上げをはかることをもくろんだものである。共同研究アプローチを採用して念入りな調整を試みるとともに、一部は一次統計資料を提示することをめざし、学際的な歴史的展望を提供できるように努めている。イギリス、ドイツ、ロシア、アメリカ合衆国という主要四カ国に限定するとともに、拡張、多様化、機会の開放、専門職化という四つの相互に重なりあう論点に専念することで、各国に共通する変化の動態と個々の国ごとの特性の双方に焦点を合わせた。
目次
序章 高等教育と社会変動:比較史的考察
第1部 拡張の力学(イングランドにおける高等教育の拡張;ドイツにおける大学就学者の拡張と大卒者の過剰 ほか)
第2部 高等教育機関の多様化(イングランドにおける高等教育の多様化;ドイツ高等教育の分化 ほか)
第3部 高等教育機会の開放(イングランド社会の変貌のパターン;ドイツにおける高等教育と社会移動 ほか)
第4部 専門職化のプロセス(イングランドの大学と専門職教育;ドイツにおける専門職化と高等教育 ほか)
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