内容説明
フィリピンの人びとが言う「マランビン malambing」という言葉に対する日本語は「甘え」である。われわれ日本人がフィリピン人に対して、初対面にもかかわらず打ちとけた感情を抱き得るのは、この「甘え マランビン」を共通項として本能的に感じ合うからかもしれない。しかし、日比両民族における「甘え」に対する意識は対照的である。この違いはどういうことなのか、なぜ生まれたのか、それぞれの歴史背景や社会環境を探ることから、何らかの手掛かりを得ることができるだろう。
目次
第1部 フィリピン人の特性について―“甘え”の視点より(マランビンの意味とその歴史的背景;甘えに対する意識の相違〈日本人とフィリピン人を比較して〉;行儀作法の意味;相手に対する期待感;貸し借り;甘える側と甘えられる側;親子関係と夫婦関係;ホモセクシャルと甘え;男性の女性化・女性の男性化 ほか)
第2部 日比文化交流の体験より(日比文化交流の意義とあり方;多くの問題を提起したイベント)