内容説明
山間の暗闇に、時として出現する狐火。それは、狐の嫁入りの「提灯」とも言われているが、あるいはもしかしたら、それは、極限にたたされた人間が、その暗闇の中でともす「孤燈」を意味しているのかもしれない。本書は後者の事実に注目し、詩の美しさと深さを追い求めた、反時代的ともいえる注目の書である。
目次
1(詩と存在の喪失―辻邦生の所説を顧みながら;生命の危機と唯美ということ―ニーチェの『悲劇の誕生』をめぐって;詩と生の危機―桃谷蓉子の詩をめぐって)
2(詩的体験の根源を探る―詩と存在の体験;詩の深さと美しさをめぐって―世阿弥・芭蕉の所説を顧みて;詩にとっての新しさと「誠」ということ―芭蕉の、現代の詩に対して持つ意味をめぐって ほか)
3(詩と存在とのかかわりをめぐって―東洋の詩心と思惟の普遍性を探る;洋の東西を貫く詩心―鈴木大拙の所説を顧みながら)
著者等紹介
佐久間隆史[サクマタカシ]
1942年東京生まれ。1964年早稲田大学文学部国文科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 電子書籍
- JKくのいちは全てを捧げたい[ばら売り…