内容説明
常に弛むことなく、ブレることのない姿勢で、ポエジーの極光を終生探求して止まない“不撓不屈の詩心”。純粋に詩を求め、リルケから宮沢賢治、新川和江、まど・みちおまでを論じ、時に絵画芸術、教育、世相にと拡がる思索を展開してゆく前原正治の真骨頂がここにある。待望の最新評論集。
目次
1 深海魚に到る(子供と夭折―新川和江「歌」に呼ばれて;奪われた言葉 再考;人類よ、遠の親類よ ほか)
2 「やぎさん ゆうびん」が届いた(詩遍歴の日々から)(微笑みの心情―第九回晩翠賞授賞式の夕べと朗読;坂の上の詩人―村野四郎さんとのこと(追悼)
石光昌光氏と私 ほか)
3 “茶畑”に学ぶ(ホームルームの詩窓から)(“茶畑”に学ぶ―五十年ぶりに母校の教壇に立ち;秋田・能代に赴く―教育と詩作の日々を生きる;書物について―十代を生きる人に ほか)
著者等紹介
前原正治[マエハラマサハル]
1941年宮城県塩竃(釜)市生まれ。1967年詩集『小さな世界』(私家版)五篇の詩群により第九回晩翠賞。1987年詩集『独りの練習』(石文館)H氏賞・日本詩人クラブ新人賞・地球賞各候補、日本図書館協会・全国SLA選定図書。1999年詩集『黄泉の蝶』(土曜美術社出版販売)宮城県芸術選奨。2008年詩集『水 離る』(土曜美術社出版販売)第四回更科源藏文学賞(日本現代詩人賞・日本詩人クラブ賞共に推薦最高点で候補、丸山薫賞最終候補)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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