内容説明
現代詩再生の道が見えてきた!難解な非日常表現により、多くの一般読者を遠ざけてしまった現代詩。しかし、一般読者に届く現代詩を着実に書き続けてきた詩人たちがいる。本書は「詩と思想」誌上で好評を博した「実践版 新・民衆詩派詩論」10章を本論とし、新たにテーマ別補論を書き加えた詩界変革の15章。
目次
新川和江から始めよう
池井昌樹と夕焼けを見る
最果タヒに共感する詩人はみんな嘘つき?
和合亮一の原点 詩とは行動である
若松英輔が切り開く「詩」という民藝
現実の熟視から生まれる以倉紘平の詩と詩論
金井雄二の詩集をひらく喜び
甲田四郎の庶民性と詩の力
世界の見方を変える小松弘愛の逆転の詩の論理
無名の人たちに支えられる杉谷昭人の詩と思想
純粋詩論との対峙
詩のリズムをめぐる考察
詩の比喩をめぐる考察
詩の感動をめぐる考察
民衆詩派と新・民衆詩派をつなぐもの
著者等紹介
苗村吉昭[ナムラヨシアキ]
1967年滋賀県生まれ。詩人。森哲弥との二人誌「砕氷船」編集発行人、日本現代詩人会会員。主な著書に、詩集『武器』(1998年、編集工房ノア/第13回福田正夫賞)、『バース』(2002年、編集工房ノア/第5回小野十三郎賞)、『オーブの河』(2005年、編集工房ノア/第17回富田砕花賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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