内容説明
抱腹絶倒!老作家の家に迷いこんできた一匹の猫。名句を巡って繰りひろげられる閑人たちの対話劇の片隅にはかならず猫が。ポエジーとユーモアに満ち溢れたふしぎ俳句ワールド!
目次
荒海や佐渡に横たふ天の河
閑かさや岩にしみ入る〓の声
名月や池をめぐりて夜もすがら
ひやひやと壁をふまへて昼寝かな
蚤虱馬の尿する枕もと
道のべの木槿は馬にくはれけり
五月雨をあつめて早し最上川
夏草やつはものどもが夢の跡
行く春や鳥啼き魚の目は涙
石山の石より白し秋の風〔ほか〕
著者等紹介
森真紀[モリマサノリ]
1950年東京生まれ。国学院大学文学部哲学科卒。「現代詩集成」「文芸春秋SPECIAL」「詩アンソロジー」などに作品を発表。本名のほかに「森学」という筆名での発表もあり。音楽(作曲)関係ではNHK最優秀賞三度受賞、NHK年間優秀賞受賞、ハロージャンボ音楽祭グランプリ受賞、クレヨンハウス『音楽広場』賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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