内容説明
本書は、西脇の主張に注目しつつ、あらためて、東洋の思念や心性の、詩や私たちの生において持つ意味を追求した注目の書である。
目次
1(詩と無心ということ;詩と東洋の叡知―シュペルヴィエルの一詩句をめぐって;「平凡陳腐な」日常の生活と詩人であるということ―「平常底」をめぐる一考察;詩と西田哲学―名作はなぜある日ふと生まれるといわれるのか;「無」と上手ということ;詩と「空」ということ―龍樹ならびに『般若心経』の作者の詩人性について;詩と無常ということ)
2(「万物」の「照応」ということと『華厳』の世界―ボードレールの詩的世界と東洋の心;詩と「類推の奇蹟」―西脇順三郎とプルーストとの所説をめぐって;詩と笑い)
3(故郷の喪失と生の芸術化―寺山修司論;故郷の喪失と無明の花―齋藤〓(まもる)論
禅と西脇順三郎)
著者等紹介
佐久間隆史[サクマタカシ]
1942年東京生まれ。1964年早稲田大学文学部国文科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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