内容説明
本書は、読み手にお化粧という変身願望を提示しながら、一方で生と死の相剋という人間にとって避けられない人生のメイン・テーマに厳しく挑んだ意欲作である。
目次
女の顔
さわぎ
一本のマッチの演出で時が流れる
花火
せんたく
皿の上
子供
詩詩舞い
もう一つの民話
円くおくります
トンネル
節分
やったるで
力の関係
春うらら
三月の子守歌
魔法の壷
彼岸花の咲くころ
呼びもどす声
空
赤い四弁の花
かくれんぼ
クサボケ
残照
鍵の行方
紅鏡
著者等紹介
中谷あつ子[ナカタニアツコ]
1933年奈良県生まれ。1952年中谷俊治と結婚、一男二女に恵まれる。1962年出産時より生育の悪かった長男の難病。手足の代わりとなり二人三脚となって闘う。苦しみの中で、よりどころとなったのが文字を書くことであった。1971年森ちふくの出版記念会で「地虫」を知り入会。1976年長男状態悪化し「地虫」としだいに疎遠となる。1984年長男裕之23歳にて他界。1991年「樹音」に入会。1995年関西詩人協会会員となる。1998年長女笠原龍子41歳にて他界
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