内容説明
芸術と哲学に深い関心を抱いて、幾多の試練を潜ってきた女性詩人・鄭敏の抒情は、熟した寂しさの路であり、現実を透視した美の世界である。その深さと広がりにおいて東洋と西洋の文学の両岸にあらたな架橋を意図しつつある。
目次
第1部 『詩集1942~1947』
第2部 『尋覓集』およびその他(1979~1982)
第3部 『心象』およびその他(1980~1989)
第4部 『朝、わたしは雨のなかで花を採る』その他(1989~1998)
第5部 詩論およびその他
第6部 鄭敏の横顔とその作品(秋吉久紀夫)