内容説明
本書は井上靖の青年期、とりわけ四高時代から京都帝国大学入学までの詩作を中心に、その精神の軌跡をとらえることと、毎日新聞の記者として生活しながら応召した時期を検証することにより、従来言われてきた、芥川賞受賞時にすでに完成された作家であったという定評に対し、新しい視座をもって井上靖文学を見つめようとするものである。
目次
1章 四高時代
2章 弘前時代―「文学abc」の頃を中心として
3章 情念の軌跡―昭和六年
4章 自立への模索―昭和七年~十年頃
5章 戦争
本書は井上靖の青年期、とりわけ四高時代から京都帝国大学入学までの詩作を中心に、その精神の軌跡をとらえることと、毎日新聞の記者として生活しながら応召した時期を検証することにより、従来言われてきた、芥川賞受賞時にすでに完成された作家であったという定評に対し、新しい視座をもって井上靖文学を見つめようとするものである。
1章 四高時代
2章 弘前時代―「文学abc」の頃を中心として
3章 情念の軌跡―昭和六年
4章 自立への模索―昭和七年~十年頃
5章 戦争