目次
序章 進化する日本農業―プロローグ
第1章 日本農業の本質
第2章 日本農業1.0―原型の成立
第3章 日本農業2.0―自由主義経済の時代
第4章 日本農業3.0―総力戦体制と冷戦の時代
第5章 日本農業4.0―グローバリズムの時代
第6章 日本農業5.0の可能性―脱グローバリズムの時代
補章 なぜ、いま小農なのか―脱グローバリズム、安全保障最優先の時代に再び
著者等紹介
玉真之介[タマシンノスケ]
岐阜県高山市生まれ。北海道大学大学院農学研究科博士課程修了(農学博士)。岡山大学教養部、弘前大学農学部、岩手大学大学院連合農学研究科、岩手大学理事・副学長、徳島大学総合科学部及び生物資源産業学部を経て、帝京大学経済学部地域経済学科(宇都宮キャンパス)教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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セヱマ
4
イエとムラこそが日本農業の本質であると論じる。プロローグと最終6章だけでもいいかも。間は江戸、戦前、戦後、平成をそれぞれフェーズ分けして小農を語っている。そして今後はフェーズ5.0であると。新自由主義的な農業だけでもいけない、半農半Xなど小農も併せて、両輪で農業を形づくるべきだ。食料の安定供給と国土の保全という、安全保障が重要。フレックスなイエとムラへ。 ブランド化や環境保全型の専業化へ進撃するのは大いに有りなのだと確信を得た。2022/03/09
中村蓮
0
日本の農村の「イエ」と「ムラ」が資本主義経済に組み込まれ、その経済体制の変動にどう適応していったか。あるいは適応しようとしたか。全体論としてのイエトムラという構造、価値観というか理念型のダイナミズムのようなテーマは首肯できますが、各論としてはどうだろうと思う点もあります。特に、「日本農業5.0」はこれからの話なのに、3.0の焼き直しのようなビジョンしか描けていないのでは?2022/10/27
右足
0
SDGsの授業で使いたくて読んだ、予想よりおもしろかった 歴史的背景、日本史復習しなきゃなって思った2022/05/24