出版社内容情報
生産者から消費者までの流通のなかで現代社会に求められている多様な機能があります。その中で急速に発展した日本の直売所を、これまでの直売所発展の背景・事情について消費・生産の両サイドから検討。
まえがき
Ⅰ 農産物直売、直売所とは
1.「交流」の拠点
流通の原点
「市」と賑わいと交流
2.直売の時代
消費者と野菜の流通
新しい波
3.多様な直売と展開形態
多様な直売
直売の形態と日本の直売所
Ⅱ 直売所の発展
1.発展の契機と背景
流通のゲリラか ― 農業潰しのなかで
農協大会を契機として
発展の背景
2.発展の要因
自由な世界
都市の事情 ― 行動する消費者たち
農村の事情
3.直売所の現況
未だ正確な数は不明
農協経営の直売所
販売額
Ⅲ 直売所の実態
1.都市的地域
旺盛な展開意欲 ― 農業と都市「益」
朝市・夕市
庭先販売
小さな直売所 ― 人の知恵
2.沿道型直売所
無人直売所と回収率
老舗と直売所パワー
「道の駅」と直売所 ― 沿道型の優等生
3.中山間地の直売所
過密と低迷と ― 沿道型は過密状態か
標高千メートルの逸品 ― 高品質キャベツ
Ⅳ ヨーロッパの「市」と日本
1.街なかの風景
パリのマルシェ
ミュンヘン ― ドイツはパラソル型か
ロンドンにて ― 動く屋台とゴミ場漁り
「街があれば『市』がある」
2.ヨー
目次
1 農産物直売、直売所とは
2 直売所の発展
3 直売所の実態
4 ヨーロッパの「市」と日本
5 直売所の課題
6 日本の直売所の将来―展望と展開方向
著者等紹介
浅井昭三[アサイショウゾウ]
1928年愛知県生まれ。1946年愛知県庁、1950年農水省入省、研究調査官等を経て、1987年退職。1988年小論文「食と大地の結合」により、日本農業新聞から最優秀賞を受賞。1996年、(株)地域経済研究所を設立。(株)アール・ピー・アイ研究顧問
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