内容説明
教師に「いじめ」を仕掛けることによって教育を「再生」しようとしているかに見える国家権力の重圧の下で、みずからの仕事の原点を見定め、そこに立ち返ろうとする教師たちの思いはかえって強く、切実なものになっている。安倍内閣下、強行された教育基本法の「改正」を受けて、教師・父母・市民・研究者が一堂につどった。足もとからの現場報告と、教師へのエール。出口の見えない学校を拓く授業報告と、その検討。約5時間にわたり熱心に討議したシンポジウムの全記録。
目次
第1部 現場でいま、なにが起こっているか(「統治としての教育」を完成させた東京―報告1;なぜ新採女性教員は自死したのか―報告2;第1部討論;まず「教師を守れ」から始めよう)
第2部 授業づくり・学校づくりの現在と未来―実践報告をもちよって(授業メモ 京王線と日本の近代化―実践報告1;ドッジボールからキャッチボールへ―実践報告2;授業づくりのヒントはどこにでもある―実践報告3;第2部討論)