出版社内容情報
比例は子どもがいちばん最初に出会う関数です。
量の変化によってあらわれる比例の姿を、表やグラフ、「ことばの式」を使って追いかけます。
日本全国を旅する物語のなかで、現実のできごとから「比例」を発見していきます。
0「難問」にチャレンジ
バネはどれだけのびる?
□「北海道の面積」を重さではかる
1「比例」って、なに?
くぎを重さで買う
2 表を使って比例をさぐる
影の長さで高さがわかる
3 グラフを使って比例をさぐる 1
おいしい水をポンプでくみだす
4 グラフを使って比例をさぐる 2
北海道でクマから逃げる
5 比例の問題を水そうでとく
いっしょに起こる変化
6 ブラックボックス
箱のはたらきを予想する
7 入力と出力
複雑な変化
8 比例を式で表す
「ことばの式」を考えよう
コラム 江戸の昔の算学散歩
塵劫記~大きな数・小さな数・SI表記
9 比例定数さがし
実験で比例定数を見つける
□自動車をとおして
□バネをとおして
□てんびんばかりをとおして
コラム アルキメデスと金のかんむり
□電流をとおして
10 こんなところに比例があった
西日本比例さがし
□兵庫県で地震の伝わり方を調べる
□広島でアインシュタインの式に出会う
□愛媛県で太陽光発電パネルを調べる
□四万十川で地球温暖化を考える
小学校と中学校の両方で比例を学びますが、学そのつながりがうまくいっていないことが、多くの子どもが「比例がわからない」という結果を生んでいます。
この本では水槽で倍加の原理を、ブラックボックスで因果法則を、というように、比例の2つの大切な側面をイメージ化させ、同時に、この2つがうまくつながるように試みました。……………………シリーズ監修者 榊忠男
比例のキモは、2つの変化する量とその間にある比例定数です。「量の関係を抽象化して変数と定数を使いこなそうとする操作が、しぜんに文字式への入り口となる」というのが、「比例」を独立した巻として立てた理由です。
とはいえ、「文字式=数学への入り口」になるから、「~で役に立つから」、という理由で将来を担保にして現在を犠牲にするのは本意ではありません。この巻では、日本全国を旅行しながら、比例しているもの、していないものを見つけだすというしかけで、「比例の発見」への糸口をつくりました。
より入り込みやすく、味わい深い内容となるようつくっております。どうぞご覧ください。
シリーズ完結巻です。中学教材には『らくらく数学テキスト』『数学ひとり旅』があります。
内容説明
小学校と中学校の両方で比例を学びますが、そのつながりがうまくいっていないことが、多くの子どもが「比例がわからない」という結果を生んでいる。本書では水槽で倍加の原理を、ブラックボックスで因果法則を、というように、比例の2つの大切な側面をイメージ化させ、同時に、この2つがうまくつながるように試みた。
目次
「難問」にチャレンジ―バネはどれだけのびる?
「比例」って、なに?―くぎを重さで買う
表を使って比例をさぐる―影の長さで高さがわかる
グラフを使って比例をさぐる(おいしい水をポンプでくみだす;北海道でクマから逃げる)
比例の問題を水そうでとく―いっしょに起こる変化
ブラックボックス―箱のはたらきを予想する
入力と出力―複雑な変化
比例を式で表す―「ことばの式」を考えよう
比例定数さがし―実験で比例定数を見つける
こんなところに比例があった
これ、比例してるの?
バネをつなげると複比例
小学校の勉強をふりかえる
未来に向かって
著者等紹介
岩村繁夫[イワムラシゲオ]
町田市立高ヶ坂小学校
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。