内容説明
「誤解」の特殊用法、「させていただきます」言葉、選挙必勝の二人称、甘い未来形、現在否定形、ニセ遂行文…手練手管の会話術を、真摯に理解させていただきます。いますぐ使える答弁回避のテクニック。右も左も、老いも若きも。歴代センセイたちの悶絶発言を総教材化。楽しく学んで、話し手の真意を見抜く力を身につける。
目次
第1部 ふつうの日本語のふつうじゃない使い方(あなたの政界語レベルチェック;「理解」の特殊用法;「誤解」の特殊用法;その他の日常語の特殊用法)
第2部 政界語の文法的特徴(人称の政治的に正しい使い分け;答弁回避形;その他の文法事項)
著者等紹介
アーシー,イアン[アーシー,イアン] [Arthy,Iain]
カナダ人のフリー翻訳家、ことばオタク。1962年生まれ。1984年から3年間、日本の中学校で英会話講師を務めるとともに、日本語を独学で習得。現在、日本在住。翻訳のかたわら、古文書解読などの研究にいそしむ。漢字に目がなく、永遠の日本語学習者を自覚(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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かんらんしゃ🎡
41
まあ政界語ってのは逃げを打つには便利なもので、古いトコでは「記憶にございません」「私は嘘は申しません」パー券キックバック議員は一応に「精査しまして」だった。他にも「善処いたします」「個別の案件には、仮定の質問にはお答えできません」「可及的速やかに」とどれも一見前向きだ。「バカヤロー」と声を荒げちゃ解散しかないし、「あんた頭悪いね」も炎上する。ほんに政治家は逃げてばかりだなあ。いや世のご亭主ご同輩、奥方の追及は斯くかようにかわそうではないか。#NetGalley2024/02/03