本当の学校事務の話をしよう―ひろがる職分とこれからの公教育

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本当の学校事務の話をしよう―ひろがる職分とこれからの公教育

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  • サイズ B6判/ページ数 255p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784811807942
  • NDC分類 374.5
  • Cコード C0037

出版社内容情報

学校事務ができることは、こんなにある! 積極的な取り組みで職務の可能性を広げ、将来の公教育における事務職員の姿を描き出す。学校事務ができることは、こんなにある!

学校事務の可能性を広げる著者が、これからの公教育における事務職員のカタチを描き出す。



☆教材選定のしくみづくりで教員をサポート

☆公費の出せる範囲を明確化し、保護者負担金を軽減

☆就学援助制度を「事務室だより」で周知、家庭と行政の窓口に

☆リクエスト箱設置で子どもの「ほしい」に応える



事務職員が知りたいノウハウと、校長・管理職が知りたい学校事務の活かし方を語りつくします。

第1章 あらためまして、「事務職員」です──導入的な自己紹介



1─事務職員って、こういう者です

最初に出会って最初に忘れられる存在/事務職員の配置は法律で決まっているん……です?/事務職員の仕事=学校事務ではありません



2─意外に広い人間関係

謎多き「事務室の先生」/子どもを評価しないおとな/節目の時期に増える保護者とのかかわり/地域住民と学校の窓口として



3?めざせ! 学校事務職員

「結局、なんの仕事なの?」/県の採用だけど、市の職員/「だれも教えてくれない!」単数配置職種の宿命/事務職員はめざすべき職種じゃないのか?!



コラム:事務職員の一日



──



第2章 教育費を担う仕事??学校財務担当者として



1─公費と私費

公費の使われ方──予算から決算まで/なんで公教育に「私費」があるの?



2─学校運営費を結合する

分離されている公費と私費/ついつい使い勝手のいい私費に流れがち/お金の流れの交通整理から保護者負担金の軽減へ



3─教材・教具と授業にまつわるお金

「算数セットは個人持ち」を考えなおす/事務職員は授業も学べ/解剖にいいイカは冷凍? 生?/だんぜん安い版画板に落とし穴が



4─学校徴収金=私費=保護者負担金のさまざま

学校徴収金とは何か/学校給食費負担の法的根拠/教材は受益者負担?/校外学習や修学旅行は大きな負担/中学から私費になりがちな生徒会費・部活動費/PTA会費・後援会費の「例年どおり」を見直す



5─学校財務の評価

見えなければ評価できない/学校財務を学びあう/「あの教材、有用だった?」効果検証シートの活用/財務評価を積み上げて公費増額へ──事務職員にできること



コラム:卒業するのにお金がいるの?──卒業対策費とは



──



第3章 変化し、広がる学校事務──学習環境を保障する



1─情報を発信する

保護者へ、子どもたちへ、教職員へ/「事務室だより」で情報を整理・伝達/アピールのチャンスは逃さない──壁新聞やWebサイトも



2─情報を安全に管理する

増殖する情報管理の仕事/先手を打って情報公開を/学校は個人情報のかたまり/セキュリティ事故防止策の利点と難点



3─危険な化学物質から学校環境を守る

シックスクールは労働問題でもある/「たかが油性ペン」を変えることから/物品購入を担う事務職員の重責



4─子どもの声を学校改善に生かす

生徒会の予算計画も学習に/生徒たちによる改善提案/アンケートは応答がいのち



5─子どもの就学を保障する

日本で増えている子どもの貧困/制度を知る・伝える──就学援助と生活保護/援助が必要な人に伝わっていない/ニーズを察知してアウトリーチする/バッシングはこわくない──知識は認識を変える/奨学金制度周知で卒業する子たちをバックアップ



6─教職員の労働環境を考える

教職員も労働基準法で守られている/分業・協働で負担軽減するために/「おとなアンケート」で安全・快適な職場に/あるのに使われていない休暇制度は周知がポイント



7─校内外の協力を集める結節点になる

教員は電話に出られない──渉外業務は事務職・管理職で/学校と外部機関をつなぐ/子ども目線の学校改善に「ウォント・リペアカード」/安全点検と施設管理にユニバーサル・デザインの観点を



コラム:増える学校給食費の未納??どう解決していくべきか



──



第4章 これからの公教育を考える──子どもの権利を実現する学校事務へ



1─教育無償化の経緯と展望

義務教育費無償の原則に逆行する学校徴収金/現行法で無償とされている範囲は/「義務教育は、これを無償とする」の範囲は──学説・裁判・行政の変遷/学校経費の負担はどこが──主体と範囲の移り変わり/明治からあった教育費無償化運動/全面無償化案を幻にした、占領政策との齟齬/世界がめざす、高等教育をふくむ無償化/日本国内で進む無償化推進の取り組み/義務教育無償を達成した長崎県・香焼町(1977年)/提言1・無償化に向けた財政措置のロードマップ/提言2・現行制度でも無償化は実現できる/自治体条例の前提となる市民のコンセンサス/ひとしく教育を受ける権利を「相対的無償相当」で実現しては



2─子どもの権利とおとなの使命

なかなかややこしい「子ども」の定義/民法が定める子どもへの制限/おとなの義務はどうやって定められているか/「子どもの権利条約」は世界共通の憲法/日本国内での子どもの権利/条約が要請する社会的インクルージョン/おとな社会は「虐待」といかに向きあうか/児童労働撤廃と学校のサッカーボール/身近なおとなとしての使命

?澤 靖明[ヤナギサワ ヤスアキ]
?澤 靖明(やなぎさわ・やすあき)
1982年、埼玉県生まれ。埼玉県の小・中学校でそれぞれ7年ずつ、学校事務職員として勤務し、現在、川口市立小谷場中学校事務主任。
「事務職員の仕事を事務室の外に開く」をモットーに、事務室だより『でんしょ鳩』などで、教職員・保護者・子ども・地域へ情報を発信。就学援助制度の周知にも力を入れて取り組んでいる。
さらなる専門性の向上をめざし、大学の通信教育課程で法学を勉強中。ライフワークとして、「教育の機会均等と教育費の無償性」「子どもの権利」を研究。
共著に『保護者負担金がよくわかる本』(保護者負担金研究会=編著、学事出版)、『つくろう! 事務だより』(事務だより研究会=編著、同)などがある。

内容説明

専門職だから見える、できる。学校運営のハブとして、「チーム学校」のカギを握る学校事務。事務職員が知りたいノウハウと、校長・管理職が知りたい学校事務の活かし方。

目次

第1章 あらためまして、「事務職員」です―導入的な自己紹介(事務職員って、こういう者です;意外に広い人間関係;めざせ!学校事務職員)
第2章 教育費を担う仕事―学校財務担当者として(公費と私費;学校運営費を結合する;教材・教具と授業にまつわるお金;学校徴収金=私費=保護者負担金のさまざま;学校財務の評価)
第3章 変化し、広がる学校事務―学習環境を保障する(情報を発信する;情報を安全に管理する;危険な化学物質から学校環境を守る;子どもの声を学校改善に生かす;子どもの就学を保障する;教職員の労働環境を考える;校内外の協力を集める結節点になる)
第4章 これからの公教育を考える―子どもの権利を実現する学校事務へ(教育無償化の経緯と展望;子どもの権利とおとなの使命)

著者等紹介

柳澤靖明[ヤナギサワヤスアキ]
1982年、埼玉県生まれ。埼玉県の小・中学校でそれぞれ7年ずつ、学校事務職員として勤務し、現在、川口市立小谷場中学校事務主任。「事務職員の仕事を事務室の外に開く」をモットーに、事務室だより『でんしょ鳩』などで、教職員・保護者・子ども・地域へ情報を発信。就学援助制度の周知にも力を入れて取り組んでいる。さらなる専門性の向上をめざし、大学の通信教育課程で法学を勉強中。ライフワークとして、「教育の機会均等と教育費の無償性」「子どもの権利」を研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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すのう@中四国読メの会コミュ参加中

4
以前、消える仕事が発表されたとき、事務職員の仕事はAIに取って変わられるのかなと思った。実際、私の住んでいる地域は学校事務を大幅に削減しているし(文科省はチーム学校、事務職員の拡充と言ってはいるが、悲しいかな予算を握っているのは県に市なので)このままいくと、切り崩される一方なのかな?本書より、改善の余地、開拓すべき点が大きいとも感じたが、如何せん属人的な職場のようにも感じた。著者の先進的な取り組み、意欲、能力はすごい。だが、個人の能力、頑張りに依存するようでは、仕事としては立ち位置を見失ってしまうのでは?2016/07/10

たろーたん

1
「学校事務って何をするの?」から読書。広報とかと思っていたが、そのメインとなる仕事は給与や教科書代、公費、福利厚生、旅費などの財務課や人事課、総務課がやるようなもので、全体的に学校運営費を管理をすること。知らなかったのが学校徴収金(ベネッセの統計によると平均月約9200円)の存在。学校って無料だと思っていたけど、美術の画用紙、技術の木工とか、教科の補助具であるワーク・ドリル、給食の材料費などは受益者負担ということで私費らしい。事務職員としては、この私費を上手に減らして保護者負担を軽減することが大切みたい。2022/05/10

さとちゃん

1
学校事務とはどんな仕事なのか、から始まりその運用方法まで。総務・庶務・経理は会社ごとに独特なものがあるけれど、学校もまたしかり。意欲的に職務改革を進めることは必要だけど、属人的改善で終わってはもったいない。第4章「これからの公教育を考える」は著者としてはかなり力を入れて書き起こしている部分だろうに、ポイント数が小さくなり、紙面のみっちり感が増しているのは残念。2018/07/16

Jumpee

0
★★★2021/04/27

かみゅ

0
小中学校の学校事務という普段あまり顧みられないが欠かせない仕事について書かれた本。著者は意欲的な学校事務職員で、30代ながらも様々な工夫をこらして保護者負担の軽減や教育環境の改善に奔走しており、見習うべきものがある。 管理職の考えや学校の抱える課題はまちまちで、どの学校でも本書の取組が可能とは限らない。しかし、書かれていることは学校事務以外が読んでも現場改善のヒントになりうる。 社会に開かれた学校教育や教員多忙化解消の鍵として、学校事務は欠かせない存在になりつつある折に、多くの人に読まれるべき良書である。2018/08/05

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