内容説明
家族が亡くなったとき、まだ温もりのある顔に手を触れて、元気だったころの面影を蘇らせる。「死化粧」は、その看取りの時間と、遺された者の心を豊かにする。エンゼルメイクの創始者が綴る、最期のドラマの数々と、ケアとしてのメイクの力。心に迫る15のメモワール。
目次
1章 メイクは「生」とも「死」ともかかわる
2章 「死に逝くひと」との長い交わり
3章 看護師さんたちが待ち望んでいたエンゼルメイク
4章 遺族の思い、そして看護師の思い―榛原総合病院とのコラボ
5章 メイクはひとを生き返らせる―病者、高齢者にも化粧を
著者等紹介
小林照子[コバヤシテルコ]
1935年、東京都生まれ。メイクアップアーティストの草分けであり、第一人者。(株)コーセーで美容研究に携わり、「ナチュラルメイク」の化粧理論を確立し、化粧品開発でも多数のヒット商品を生む。1991年に美・ファイン研究所、94年に「フロムハンド」メイクアップアカデミー、2010年に青山ビューティ学院高等部東京校を設立、2013年4月京都校開校。方や、25歳で初めて死化粧(エンゼルメイク)を施し、2001年にエンゼルメイク研究会を設立、病院をはじめ一般への普及活動を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
フクミミ
9
亡くなった後もその人らしく見えるようなメイク(エンゼルメイク)をしてくれたら 本人はもちろん、遺族は嬉しいだろうと思う。 是非全国に広がって欲しい。2016/02/13
どあら
3
エンゼルメイクをしてくださる病院は、良心的ですね。亡くなった方へのメイクは難しそう。2014/01/28
海
3
エンゼルメイクについては行った方がいいなあという印象を持ったけど、それよりも著者の自分の生き方マンセーエピがありとあらゆるところに散りばめられていて、謙遜を是とする古い日本人の私にはもうお腹いっぱい。でもこれぐらい自己を肯定した考え方じゃないとBAからのし上がっていくのは難しいのかな。2013/11/30
aoko
1
本来死は身近なものだとわかる。最期までQOLを落とさないで死ねるのは、幸せなことであり、これからの高齢化には必要なことだなと思った。著者の経験からくる言葉には説得力があった。2013/06/23
ちくわん×
1
最期までその人らしくあることが一番大切。私もいくつで死を迎えても美しくありたいと思う。2013/06/17