内容説明
撮る者と撮られる者が仕組んだステージ。世界一カッコイイ「ホームレス」写真集。
著者等紹介
高松英昭[タカマツヒデアキ]
1970年生まれ。新潟県育ち。大学卒業後、日本写真芸術専門学校にて写真を学ぶ。日本農業新聞を経て、2000年からフリーの写真家として活動を始める。食糧援助をテーマにアンゴラを取材、インドでカースト制度に反対する不可触賤民の抗議行動ラリーを取材。「路上で生きる人」をテーマに取材を続ける。2005年、写真家の友人たちと写真集『Documentary写真』を自費出版
星野智幸[ホシノトモユキ]
1965年、米国ロサンゼルス市に生まれ、日本で育つ。新聞社勤務、メキシコシティー留学、字幕翻訳の仕事などを経て、1997年に「最後の吐息」(第34回文藝賞受賞)で小説家デビュー。2000年、「目覚めよと人魚は歌う」で第13回三島由紀夫賞を受賞。2003年、『ファンタジスタ』で第25回野間文芸新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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夜間飛行
73
「木の上にナタリー・ポートマンがいるのを見た」「勢いのある淋しがり屋」「数年前新宿ではぐれた恋人をずっと探している」…こんな文が路上生活者の写真に添えられている。ポーズを作ってもらい、ファインダー越しに細かく指示を出すそうだ。ポーズを意識すればするほどその人らしさが出る。少し不自然でも、撮る/撮られる関係、撮る人と撮られる人の共同作業のプロセスが見える方が自然なのだ。《一緒に海中に潜るような感覚で》撮影したとある。それは「ホームレス」という言葉の鎖に抗う彼らの覚悟であり、著者からすれば挑戦でもあるという。2019/03/24
ウメ(マンガ版)
1
被写体の方々がどうこうではなく、ホームレスをファッショナブルに見ようとする視点が、なんか気に入らない。2009/08/15