出版社内容情報
今日ほど、ことばの教育が困難な状況に面しているときはなかったのではないだろうか。日本語を書くことだけではなく、読むことすらカッタルイと感じる若者も多い。
そのなかで、ことばの教育の出発点をどこに求めればよいのか。ことばの楽しさと豊かさを味わうための哲学と方法が、詩人と実践家の交流によって切り拓かれた。
I ことばは知識ではなく、体験である
1 ことばの社会性について
ことばと社会の構造との関係/ことばをおいしく料理する/楽しさから自分の世界を広げる/詩歌の生まれる背景/個性の競いあいと調和/内面を表現しあえる場/「宴」(うたげ)と「孤心」/開かれた対話が成立する条件
2 「ことばを体験する」とは
ことばの体験から、ことばの知識へ/ことばの力を弱めているもの/子どもたちの空想力とファンタジー/ことばの手ざわりを大切にする/ことばとの出会い/ことばに対する興味と抵抗感/子どもたちがことばを体験するとき
3 ことばが知識として定着するまで
ことばを学ぶことが成立する条件/表現する意欲と集中力を育てるために/知識が創造的な力になるとき/精神が解放されるひとつの方法/ことばを引き寄せる心の状態
II ことばの教育の基礎を考える
1 「話し・聞き」と「読み・書き」の違い
なぜ、「話し・聞き」中心にしたか/ことばは「関係」のなかで身につく/「孤独」が象徴する青少年の心/「話し・聞き」と「読み・書き」の基本的な違い/大人に向けてのメッセージとして
2 豊かな人間関係とことばについて
子の動き
「折々のうた」にこめられた意図/ことばのリズムを授業で生かす/リズムをとおして聞こえてくる声とは/リズムを無心に受け入れる子どもの心
2 ことばを音声化することの意味
はじめに「声」があった/ことばによって人間は人間になる/ことばを全身の行為としてとらえる/声はひとをあらわす/沈黙する子どもの内面とは
3 話しことば、書きことば
朗読の本質は対話にある/言語の共有と心の解放/同人誌をつくった体験から/句読点と話しことばの関係/肉体の自然にそう話しことば/話しことばと書きことばを結ぶもの
V 書くことと創造力
1 書くことの起点をさぐる
「よく見て書く」ことのむずかしさ/子どもの想像力が動きだす条件/「正しい順序」はない/形式が創造を生みだす/ことばはイメージの流れのなかに
2 イメージと創造力をめぐって
シュールレアリスムと教育の接点/無意味を主張する/無意識の世界をさぐる/イメージの連鎖と集団の創造力/子どもの創造力と残虐性/いながらにして見知らぬ世界へ
1984年に刊行され好評を博したロングセラーを、日本語ブームに一石を投じるものとして再刊しました。
本文組みを改めて読みやすくし、新たに6ページの序文を付しました。
内容説明
ことばは知識ではなく、体験である。ことばを育てる体験とは―「折々のうた」の著者・詩人が語りつくした、生きた日本語の世界。
目次
1 ことばは知識ではなく、体験である(ことばの社会性について;「ことばを体験する」とは ほか)
2 ことばの教育の基礎を考える(「話し・聞き」と「読み・書き」の違い;豊かな人間関係とことばについて)
3 ことばが誕生するとき(「ことば遊び」がことばの根を養う;ことばと事物の対応とは ほか)
4 ことばの音とリズムの世界(ことばのリズムと心の動き;ことばを音声化することの意味 ほか)
5 書くことと創造力(書くことの起点をさぐる;イメージと創造力をめぐって)
著者等紹介
大岡信[オオオカマコト]
詩人。1931年、静岡県三島市に生まれる。東京大学文学部卒業
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感想・レビュー
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