出版社内容情報
「漢字がたのしくなる本」シリーズの漢字の学習方法はどのように組み立てられたか。その学び方、遊び方、教え方。
子どものまちがいから漢字のつながりに気付き、教育現場へ漢字学の先鋭的な知見をとりいれ、学習システムをつくりあげた著者の遺稿集。
白川静 序文(抄)
宮下氏が新しい文字学のあり方を考えて、
いろいろ試みたうえで、
最終的に整理された
学習システムの企画書である。……
この書によって、漢字の理解のしかた、
教えかたは、その方途が与えられ、
漢字の学習は容易に、
また効果的なものとなるであろう。
氏の積年の苦心が、
ここに結晶しているように思われる。
内容説明
本書は、著者が新しい文字学のあり方を考えて整理した学習システムの企画書である。教授者の教科立案の基本として、極めて厳密な体系をもち、漢字の形・声・義それぞれの面から、縦横に問題を組織する方案が考えられている。左右逢原、自在に必要なカリキュラムを組むことができる。
目次
1章 漢字の指導・学習方法の発見
2章 101基本漢字と十の画
3章 あわせ漢字と部首
4章 会意文字と形声文字
5章 形声文字と音記号
6章 漢字の広場
7章 漢字とことば(語彙)
著者等紹介
宮下久夫[ミヤシタヒサオ]
1927年群馬県に生まれる。1949年~1987年群馬県で小学校教諭。1997年1月死去。著書に『お母さんの漢字教室』(毎日新聞社)、『漢字の組み立てを教える』(太郎次郎社)、『にっぽんご6・語彙』『にっぽんご7・漢字』(共著・麦書房)、『漢字のいずみ・小学校中学校の漢和辞典』(共著・日本標準)、『漢字がたのしくなる本』全シリーズ(共著・太郎次郎社)
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