出版社内容情報
障害者の自立生活運動のために、国内ばかりでなく世界をとび歩く、車イスの遊歩の妊娠・出産・子育ての記録。障害者をもつ家族に生きにくい世の中をどう変えていくか。優生思想とどう闘うか。男性パートナーといっしょに、車イスの母と子を囲むネットワークのパワー全開。
一章 妊娠
障害を持つ女性が子どもを産むって?
妊娠マーカーが陽性になった!
私のいのちはどうなるのか
妊婦は不安で泣き叫ぶ
信頼できる医者を探して
子宮しか見ない医者はごめん
二章 誕生
生きて生まれてくれた
車椅子で低体重児室通い
おっぱい絞りへの自由参加
またもや抜歯手術で入院
宇宙への対応のちがい
介助者との関係づくりの大切さ
宇宙の初渡米がドタキャンになる
アブノーの人気は高まるばかり
三章 歩行
宇宙がはじめて骨折した
「歩けない」より「歩ける」ほうがいいか
宇宙に障害者手帳を申請する
自分自身の収入を持つ子ども
四章 世界
もしも私がディカプリオだったら
はじめて国際会議に出席する
北京会議で優生保護法を訴える
自立生活運動の広がり
宇宙のそばにいたい
五章 肯定
再評価カウンセリングとの出会い
どんな涙にも理由がある
ちがう徳性をもつ人とよい仲間に
血縁が家族の絶対条件か
内容説明
車椅子の障害者、あの安積さんが赤ちゃんを産んだ。これは未来へのり出した家族の冒険だ。障害をもった家族に必要なことは、ふつうの家族が生きていくのに必要な、あっけにとられるほどあたりまえのこと。その「あたりまえ」が通らない世の中に、安積さんは涙と怒りをたたきつける。車椅子からの宣戦布告。
目次
1章 妊娠
2章 誕生
3章 歩行
4章 世界
5章 肯定
6章 宇宙
7章 政治